カメラ使い倒し

カメラを面白く撮影するためにいろんな角度でレビューします。コンデジは基本フルオートで撮影します、コンデジは設定せずに撮影することが多いですから。ミラーレス、一眼レフはAF速度、AF精度、画質、高感度など綺麗に撮れるかを重視にレビューします。

カテゴリ: 考察


A81R6409


写真は大きく分けて2つに分類されると考えています。

一つは「すごい!美しい!」と感動させる写真。

もう一つは「よく撮影できたな」と感心させる写真。


スマホの出現はなにはともあれ世界を変えてしまって
誰でもすぐに写真を撮影できるようになりました。
画面をタッチするだけで簡単に撮影できます。
しかも綺麗に撮影でき、SNSなどで発信すれば評価も知ることができます。
すごい!美しい!のコメントといいねの嵐です。

ただそれだけです。

それは写真というより記録です。
ボタンを押しただけです。

故・大島渚監督がある言葉を残しています。
「寄って撮るやつは下手くそ」
私も以前はレンズのボケを生かし寄って撮影し
それっぽい写真ばかり撮影していました。
その時は寄って撮影して何がだめなの?とわからなかったのですが
最近ようやくその意味がわかりはじめました。
寄って撮影すると面白くもなんともないことがあると気づきました。
結局、食べ物だったり自撮りだったり記録してただけです。
逆に引いた写真は説明写真になりがちでそれこそ記録だと思っていました。
しかし、最近では構図を考えたり、それこそ基本である水平すらいちいち気を付けて撮影します。
今のカメラは賢いので露出やシャッタースピードを任せてるのですが
こういうテクニカルな部分も自分でひとつひとつクリアしていく先に


自分だけの写真があるように感じます。


A81R6616


その入口は動体撮影にあると思います。
止まってる物を撮影するのは突き詰めた言い方なら誰でも撮影できます。
違った言い方とすれば誰が撮ってもだいたい同じ写真です。
ところが動体撮影は撮影者のスキルが如実に反映されるので
写真の腕が上がったことを実感するにはピッタリです。
テクニカルなものなので撮影できた時の喜びは静物撮影とは比較になりません。
「よく撮影で来たな」が自分だけの写真の近道。

するとポートレートやタウンシューティングなども
今までの自分とは違う写真を撮影できるのではないでしょうか?

もうボタンを押すだけは見るだけでおなかいっぱいなんです。

スマートフォンが普及して気軽に撮影できるようになった昨今。
つい5年前は写真を撮るならどのデジカメを買う?と悩んだものですが
今ではデジカメで撮影していると違和感までいかないものの
「あれ?あの人本格的?」みたいな目で見られるようになりました。
今ではどのスマートフォンでも綺麗な写真が撮影できますし
コンデジやデジタル一眼は必要ないとまで言われています。

スマートフォンが気軽に綺麗な写真を撮影できるからデジカメが衰退したのでしょうか?

違います。 

確かに一般的なデジカメ、デジタル一眼の購買力は依然と比べてないですが
アクションカムや全天球カメラなど特殊なカメラは需要が高いままです。
ではスマートフォンがここまでカメラ業界の主になれた理由はなんでしょう?

答えは簡単です、です。

楽、これにつきます。



通常のデジカメで撮影した場合、プリントアウトやSNS投稿するまではこういう流れでした。

222
1.デジカメで撮影する。
2.メモリーカードやケーブルでPCに画像を取り込む。
3.編集する。
4.プリントアウトやSNS投稿する。
5.クラウドやNASなどへバックアップする。
6.メモリーカードの残り容量を調整する。


ところがスマートフォンの場合

111

1.スマートフォンで撮影する。
2.プリントアウト(NFCなど)やSNS投稿する。

これで終わりです。
もっと厳密にいうと
1.スマートフォンで撮影する。
2.メモリーカードやケーブルでPCに画像を取り込む。(必要がない)
3.編集する。(アプリで対応)
4.プリントアウトやSNS投稿する。
5.バックアップする。(自動でクラウドバックアップ)
6.メモリーカードの残り容量を調整する。(ほぼ無制限に近い)

と今まで行ってきた作業が必要でなくなり楽になりました。
バックアップもしなくていいし編集作業も勝手にアプリがいい塩梅にしてくれるし。
そりゃ、デジカメや重いデジタル一眼で撮影する人が減りますよ。
つまりデジカメを買う理由がないんです。

でここでカメラ業界はある手を打ってきました。
333

それはNFCやwi-fiやTransferJetなどの近接無線通信を
カメラ本体やSDカードに組み込んできました。
カメラで撮影した画像をスマートフォンに取り込むというもの。
カメラとスマートフォンならカメラのほうが画質がいいから
カメラ撮影するだろう、つまりカメラを買うだろうと目論んだのでしょう。

実際、NFCやwi-fiやTransferJetなどの近接無線通信を使っている人がいると思います。
しかし、この機能使わなくなります。欠点が多すぎて致命的なんです。

1.とにかくめんどくさい
まずカメラとスマートフォンを無線接続する手順がめんどくさいです。
アプリをインストールしろだのカメラ背面液晶のQRを読み込めだの
NFCに至ってはPCのNFC端末にカメラを近づけろだの…
近づけるぐらいならケーブルで接続したほうがずっと速いし安定しています。

2.不安定
あれ?接続切れた?という場面が多々あります。
先ほど言ったように不安定なくらいならケーブルやカード直差しのほうがましです。

3.意味がない
デジカメとスマートフォン、両者の画像をパソコンの画面で比べると違いがわかるでしょう。
ただたかだか5~8インチ程度スマートフォンやタブレットで見比べても大して違いはないです。
違いはないというか違いを見つけることができない、画面が小さいので。
それならスマートフォンで撮影したほうが手間がない。
となるとカメラからスマートフォンへ画像を転送する意味がないです。


とまぁ、踏んだり蹴ったりの近接無線通信。
それもそのはず、ほとんどの人がスマートフォンでの撮影で満足しています。
綺麗に撮影できて、デジカメでしなければならない手間も要らずで楽ですから。

しかし、一枚一枚丁寧にカメラで撮影してPCでじっくり現像してプリントアウトなり投稿したい
という人も少なからずいます。
パソコンで自分の思いのままに写真を仕上げることは
スマートフォンの小さい画面では到底無理なことですからね。

理想はカメラで撮影したら何もせずにパソコンに取り込まれていることです。
外で撮影してきて、家に帰ってきたらパソコンに写真が保存されている。
そんな都合のいいカメラないです…

実はそれに近い状況を作り出せます。
東芝のメモリーカードflashair 第3世代がそれです。
DSC_0026
w-03の03が第三世代の証

4444

正直、びっくりしました。まさかそんな夢のようなことができるとは!
このflashair 第3世代、普通の近接無線通信機能があるSDカードではなく
なんとWebサーバーを内蔵しています。
Webサーバーとはなんぞ?と言うかたがおられるでしょうが簡単に言えばパソコンです。
ここからは新年早々かなりディープでオタクティカルな話ですから興味のない方はそっとじ推奨です。

lua言語スプリクトと手持ちのサーバーを操作できるスキルがあるならば
ものの30分でオリジナルクラウド環境が構築できます。
デベロッパーサイトがあるので参考にしてみてください。
理論上wi-fi環境があるところならばカメラから直接サーバーに画像転送できます。

早速テストしましたが感動します。
デジタル一眼で撮影すると何もせずに自宅サーバーに自動でバックアップされていました。
強者はAPIを駆使してGoogleDriveに保存させているようです。
5555
違うカメラに挿しても自動バックアップ

そしてこのflashair 第3世代が素晴らしいところはSDカードなので
違うカメラに挿せばそのカメラの設定なしでバックアップしてくれるところです。
通電していれば自動でスプリクトが走るのでカメラの機能に依存しません。
素晴らしい、ただただ素晴らしい。
感覚的には
6666
こうですよ、作業効率がもの凄くあがります。
メモリーカードをパソコンに挿す、ケーブルにつなぐ、バックアップするなど
手間がないだけでこんなにも楽になるとは考えもつきませんでした。


ところがまだまだ成熟が足らないようで問題点もあります。
・画像通信とSDへの書き込みのタイミングによって通信が失敗する。
・ユーザーインターフェースがないのでwi-fi環境を事前に埋め込んでおく必要がある。
実質、通信できる場所が限定される。

flashair 第4世代以降で上記の弱点が克服されたらうれしいですね。
にしても撮影してメモリーカードも抜かずにパソコンに取り込まれていたのは未来を感じましたね。
パソコンでじっくり写真を楽しむ方にはちょっとお得な情報だと思いますよ! 
東芝 TOSHIBA 無線LAN搭載 FlashAir III 最新世代 Wi-Fi SDHCカード Class10 日本製 [並行輸入品] (32GB)

このページのトップヘ