カメラ使い倒し

カメラを面白く撮影するためにいろんな角度でレビューします。コンデジは基本フルオートで撮影します、コンデジは設定せずに撮影することが多いですから。ミラーレス、一眼レフはAF速度、AF精度、画質、高感度など綺麗に撮れるかを重視にレビューします。

カテゴリ: 一眼レフ

一眼レフを選ぶ際、いろんな基準がある。
ボディ性能がいいのか、レンズラインナップがいいのか、画質がいいのか、価格が適正なのかなどあげたらきりがない。

個人的には仕事ではキヤノン、プライベートではペンタックスを使用している。

キヤノンを仕事で使う理由は
・信頼性がある
画質、レンズ、ボディ性能においてキヤノンが適切解。
使用側も顧客側も安心できるブランド。
一方、ペンタックスは仕事では使えない、ブランド力がゼロなので
顧客側に不安を与える。

しかし、プライベートでペンタックスを使う理由は
・コスパがいい、攻めたカメラがある
価格面で安くて、機能的に面白いカメラが豊富にある。
・limitedシリーズのレンズがピカイチ
詐欺レンズと言われるくらいバカチョンなんちゃってプロレンズ。
このレンズがあるだけにペンタックスを使用している。

つまりだ、キヤノンでペンタックスのlimitedレンズが使えれば問題ない。
pentaxボディ、Kマウントを所持している理由はなくなる。


DSC_0051

ということで、マウントアダプターを買ってみた。
K&F Conceptでは様々なマウントアダプターを販売している。
今回はKマウントEOSマウントアダプターで
limited31mmをEOS Kiss 7に装着してみる。


DSC_0052

見た目はかなり貧弱なプレートのみだが意外と作りは頑丈。
電子接点などないのでもちろんMFになる。
K&F ConceptではAF対応のマウントアダプターもあるので一度見てほしい。

DSC_0053

個体差があるようだがかなりがっちゃりレンズにはまる。


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うわっwほんとにCANONボディにPENTAXレンズがはまってる。
さてさて、実際の写りがきになるところ。

まずは純正pentaxボディ、K-5Ⅱsで撮影。

IMGP75692
流石は緑に定評のあるペンタックス。
見事に解像してる。ブランド力さえあれば仕事でもつかえるんだがなぁ…

次はKiss7、若干古いボディだが安心の画質だろう。
IMG_7583
あらら?全体にマゼンダかぶりしてる。
しかも若干、というかかなり解像があまいような…

拡大してみる。

IMGP7569
こちらがペンタックス。


IMG_75832


うーん。

思いのほか違いがでる。
ここまで違うとマウントアダプターを使う理由はない。
両機種とも初期設定なので設定を詰めれば画像の差を縮めることができるだろうが
そうであればキヤノン純正レンズで撮影するだけ。
やはりマウントアダプターを介すとレンズ性能をボディに伝えることが難しいのだろうか?
もう少し試行したほうがよさそうだ。

2018年も2月に入り各メーカーのQ4までのロードマップが一通り出た感があります。
某デジタルカメラマガジンや某カメラマンあたりは
とにかくカメラとメーカーをべた褒めの太鼓持ち雑誌なので
ネットで散見される記事をまとめつつ主観ばきばきの
一眼レフとメーカーのレビューしたいと思います。

1.キヤノン
ニコンと並ぶ二大メーカーですがこれといった話題ないですね。
フラグシップ1DXmarkⅡは1DXから買い替えるほどのものでもないですし。
kissなどエントリーモデルから5Dなどハイアマチュアモデル、
またM10などミラーレスモデルまでスペックも魅力の境界線が曖昧で
一体どれを買えば満足できるか不安なラインナップです。
ただ今後発売されるレンズは期待できるようです。
今年は休閑年と言ったところでしょうか。

2.ニコン
去年2017年はD850によって大いに盛り上がったニコン。
今年はフルサイズミラーマウントであるZマウントを展開する噂。
ただ個人的にはキヤノンもニコンもミラーレスはそれほど注力していないと感じます。

理由は単純でミラーレスは商売にならないからです。
いずれカメラは全てミラーレスになる!という未来予測がありますがそれはまだまだ先だと思います。
・画質的にスマホで十分、つまり将来的にミラーレスは廃れる可能性がある。
・報道写真やスタジオ撮影において現場の仕事速度に対応できるほどのボディー性能がない。
・常にバッテリーに不安がある。
などなど、つまりプロ、ハイアマチュアに要求されるのは信頼できる道具、カメラであって
現状のミラーレスはその要求に応えることができない。
商売上、企業と顧客はずっと関わりあうのが健全な形ですから
かわいいっ!女子力高め!とかミラーレスに飛びついてきた顧客に真剣にはなりません。
質実剛健のカメラを提供する企業、またそれを求めるプロ、ハイアマチュアがこれからも
カメラ業界、またカメラの需要と供給をけん引していくと思います。

3.ソニー
上記で述べた不安要素を払拭すべくα9をリリースしたわけですが
結果はソニーの技術をもってしてもこれです。
「プロの現場では使えない」とはっきり烙印押されました。
レンズは今後出てくるでしょうが
ニコンキヤノンを圧倒するゲームチェンジャーとなるためには
α9markⅢくらいが必要でしょうね。

4.パナソニック
実はひたひたとニコキャノの背後に忍び寄るダークホースです。
スチル分野は捨てて明らかに動画に特化してそれが確実に実を結びましたね。
GH5Sはこれ一台で写真も動画にも、素人もプロにも対応できる
真のオールラウンダーとしてリリースされています。
マーケティング次第では本当にこれからのデファクトスタンダードになれる実力です。
手振れ補正がないとか動画AFが恐ろしく遅いとか隠しながらプロモーションすればの話ですが。

5.オリンパス
全く食指が動かないメーカーの一つ。
なんかもうボディはプラスチキーだしレンズのフォルムが気持ち悪い上にダサい。
でもコンデジのTough TG-5はガチで神カメラ。ずっとToughシリーズだけ出してればいいと思います。

6.富士フイルム
なにがびっくりって本当に中判のGFX50Sをリリースしたこと。
贔屓目なしでフルサイズより画質いいらしい。
いいらしいよ。

7.ペンタックス
Kマウント、Qマウント、645マウントを多マウント展開して
予想通りだだ滑り着地に成功した2017年のペンタックス。
申し上げることはございません。

8.シグマ・ライカ・その他
お高いので余剰金でお求めください。



そしてカメラ使い倒し的にはどのカメラをお勧めするか。

・一眼レフはエントリーモデルやミドルモデルは避けてハイアマチュア・フラグシップモデルを買う
デジタルカメラあるあるなんですがエントリーモデルやミドルモデルの一眼レフやミラーレスを買って
「さぁ!これから撮影しまくるぞ!」と息巻いても、セット品5万円程度のカメラでは99%の人が半年後には使わなくなります。
理由は簡単、重い!デカい!たいしてスマホと変わらん!などしょうもないことばかりです。
ところがレンズ込みで例えば100万円オーバーになると事あるごとにカメラを持ち出します。
いいじゃないですか、見栄っ張りな理由にせよカメラを持ち出して撮影するなら。

・コンデジは特殊コンデジを買う。
今までは高級コンデジ推しだったのですが、もうスマホで十分です。
ミラーレスもどうしても、どうしても欲しいという方は買ってもいいでしょう。
外出先でちょっとした記念撮影やインスタ映え写真を狙う程度ならスマホで十分です。
リコーシータなどの全天球カメラや超望遠のニコンP900など
スマホでは撮影できないシーンに合わせたコンデジなら買うことをお勧めします。

個人的には格安SIMが挿せるandroidベースのPowerShot G1 X Mark IIIが欲しいです。
こんなんでたら即買いますけどなかなか商売上ださないでしょうね…



キヤノン PowerShot G1 X Mark III PSG1X MARKIII

コンデジ、一眼レフには様々なモードがります。
困ったときのプログラムオートやモータースポーツや高感度撮影などにAvやTvモードなど
撮影に応じたモードがあり、皆さんも重宝していると思います。

またメニューボタンで掘り下げていくともっと細かい設定ができます。
カメラ各社によってまちまちですが色味を変えたり解像感を上げたりすることができます。
ところが実際にはこの細かな設定はあまり一般的ではありません。
なぜならプログラムオートやAv、Tvモードほど写真に劇的な変化がないからです。
というよりほとんど変化がありません。
もちろんプロはこのあたりも突き詰めて表現しているでしょう。
一般人はこの細かい設定をしなくてもデフォルト設定で十二分ですから。

ところがペンタックスだけは話が異なります。
600万画素モードにしてファインシャープネスを+4にすると
異質なまでの解像感をもった写真を撮影できるというのです。
通称「なんちゃってフォベオン」
シグマのようなキレキレの写真が撮影できるというので検証してみました。

まずは用意したのがk-mという1000万画素のCCD一眼レフです。
レンズはlimited31mmというペンタックスマニア必須?垂涎?のレンズです。

まずはデフォルトの1000万画素、10Mモードで撮影。
10m
古いカメラの割になんとも言えない立体感。
さすがはlimitedとCCDの組み合わせ。

そして600万画素とファインシャープネス+4の設定で撮影。
6m

ちょっと画角が変わってしまいましたがこれはすごい。
明らかにシャープで解像感がアップしてますね。

部分的に見てみると
まずは1000万画素、10Mモードだと

10mt1

この部分が600万画素、6Mファインシャープネス+4だと

6mt1

これは明らかに違いますね。

と、手放しで喜んでいたのですがよくよく見ると
ある部分を拡大してみると

10mt2


6mt2

 上が1000万画素モード、下が600万画素モード。
どうやら私が下手くそでピントが合っていないだけでした。
ただ、全体的には何度撮影しても確かに6Mモードとファインシャープネス+4のほうが
解像感の高い写真が撮影できました。

と、いうわけで6Mモードとファインシャープネス+4はそこそこ解像感ある写真を
簡単に撮影できるということが分かりました。
ただデフォルトの1000万画素モードでも十二分に綺麗ですね。
特に色味がCMOSにはないこってりと乗っています。
好みが分かれるところですがCCDもまだまだ現役で使って行きたいです。 

IMGP5977

写真にはおおまかに2種類あると考えています。

ひとつは「いい」写真。

表情豊かな子供の写真だったり
光の表現がアーティスティックな綺麗な写真だったり
スポーツでも自然でもダイナミックな迫力の写真だったり。
見る人の心を掴む感動を与える写真です。

もうひとつは「すごい」写真。
誰も行けないような雪山での風景だったり
どうやって撮影したか想像できないような構図の写真だったり。
感動よりも驚きが真っ先にくるような写真です。

どちらが良い、悪いというのはありません。
ただ、「いい」写真というのは単純に言えばシャッターを押すだけで撮影できます。
撮影したら結果として「いい」写真だったと言えば理解できるのではないでしょうか。
ところが「すごい」写真はたまたま「すごい」写真になることは少ないです。
機材や天候条件に加えて撮影者のスキルが問われるものです。

身近にある「すごい」写真の題材になりうるのは
燕やカワセミなどの小動物の飛翔体です。
動体撮影だと子供の運動会や鉄道写真がありますが
その撮影レベルは小動物の飛翔体のほうが圧倒的に上です。

まず、被写体が小さいのでピントが合わないことが多いです。
また不規則な動きなので一定方向に動く子供や電車のように
ファインダーにおさめることさえ非常に困難です。

ただし、撮影できたときの喜びはひとしおです。
たっぷりと時間をかけて、いろいろ考えて撮影しなければいけません。
この点で「すごい」写真を撮影するのは釣りとよく似ています。
釣り場に行く前に入念な準備を揃えて、その日の状況に応じていろいろセッティングや釣り方を変えるように
撮影しながら様々なカメラ設定を変えたり 撮影スタイルを変えたり、類似点が多いです。

最近ではスマホでやみくもに撮影することが多いのですが
撮影しているというより記録しているだけ感じます。
難しい被写体に向き合いチャレンジすることで撮影スキルが向上します。
「すごい」写真は記録ではなく記憶に残るもの。
一枚一枚丁寧に撮影したいと感じますね。 

イベントやweb製作で撮影依頼があるので
ここぞとばかりに業務用のカメラを防湿庫から引っ張り出して
カメラバッグ、予備バッテリー、レンズ数本とフル装備で現場にのぞんでいます。

撮影が仕事となるとコンデジでは露骨に力不足ですし
かといってエントリーデジイチでは仕事人として見栄えがよくありません(笑)
となると35㎜フルサイズデジイチの出番となるわけです。
私が選択購入したのはcanonの1DXというフラグシップモデル。
これが今一般人が買える最高のデジタルカメラだと断言できます。

IMG_20151215_100930


まずは35㎜フルサイズとはなんぞや?ですが
これはセンサーサイズのことです。
レンズを外すとカメラの奥に光る長方形のシリコン板、これがセンサー。
通常、このセンサーサイズが大きいほど画質がいいとされていますが
最近では1インチセンサーやAPS-Cサイズでも十分画質がいいです。
ではなぜこの35㎜フルサイズを選ぶ理由があるか?
それは高感度性能がよいからです。

A81R5365

このような写真が手持ちであっさりと撮れてしまう力がフルサイズにあります。
イベントやショーなど暗いシーンでも安心して撮影するには
どうしてもフルサイズの高感度性能が必要だからキヤノンの1DXにしました。
(フルサイズよりセンサーサイズが大きい中判デジイチも存在しますが
本体とレンズ価格、ボディ重量が現実的ではないです(笑))

フルサイズデジイチならニコンやソニー、この2社も発売しています。
ところがこの2社には結構な難題がありまして…

まずはソニーのフルサイズデジイチ。
α7シリーズはフルサイズデジイチにしてはコンパクトなボディです。
軽く取り回しがきくよくできたカメラです。
ところがこれが逆に仇になってしまいました。
ボディが小さい=バッテリーが小さいでバッテリーがもたないカメラになってしまいました。
趣味で使う分には問題ないですが仕事となると非常に問題。
大事なシーンでバッテリー切れ、もしくはバッテリー交換でもたもたしていたら
撮り逃しの危険性があります。
オリンピックなど大々的なイベントではキヤノン、ニコンのフルサイズばかりで
ソニーのα7が見かけない理由はここにあります。
ですからソニーのα7シリーズは2分で選択肢から消えました(笑)

そして最後まで悩んだのがD4に代表されるニコン。
私が購入した当初、1DXかD4どちらにするか大変悩みました。
どちらも性能、価格ともほぼ同じ。
ですが調べるとD4には若干癖がありました。
それはニコン伝統の「黄色かぶり」「緑かぶり」です。
これは写真が妙に黄色が強かったり緑が強かったりすることです。
どうやらニコン全般のデジタルカメラに言えることらしいです。
ネットで作例を見ると確かに黄色かぶりの写真がニコンには多くみられます。
あとAFの速度精度がほんの僅かだけ1DXのほうが優秀でした。
気にする程度はないですが同じお金を出すなら少しでも良いほうを買いたいもの。

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試しに河川敷を飛び交うカモの飛翔を撮影しましたが
一度食らいついたピントはずっとカモを追いかけてものすごく楽でした。
何が楽といえば被写体のカモと背景の河川敷の石が同系統の色にもかかわらず
手前のカモにずっとピントが合い続けてることです。
これがcanonのAF!精度、速度とも文句なしです!



Nikon デジタル一眼レフカメラ D810

ちなみにニコンの黄色緑色かぶりですが
後継機のD4SとD810ではだいぶ修正されました。
今度D5が発売されるので気になるところではあります。


結局、弱点らしい弱点がない1DXを購入したわけですが
おそらく2015年末時点で最高のカメラであることは間違いありません。
これで撮影できないシーンがないというのが非常にストレスフリーです。
1DXの後継機が出たら買い増しも考えちゃいますね…お金があれば(笑) 

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Canon デジタル一眼レフカメラ EOS-1D X ボディ EOS1DX


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